平成21年12月7日
平成22年1月14日最終更新
「読書感想文コンテスト」にたくさんの応募ありがとうございました。 厳正な審査の結果、次の通り入賞者を決定いたしましたことをお知らせいたします。入賞作品(pdfファイル)は入賞者氏名にリンクしてますのでご覧下さい。
講 評 図書館長(審査委員長) 三橋規宏
2009年度読書感想文コンテストの審査結果がまとまりましたので発表します。応募作品は15点で、6人の審査員が独創性、構成力、アピール力を総合的に評価し、各審査員が数値化した作品の点数を積み上げ、慎重に審査した結果、最優秀賞2点、優秀賞1点、佳作2点を選びました。
15点の応募作品は、いずれも自分の視点を持って描かれており、問題意識、感受性、思索力に富んだ内容のものが目立ちました。
最優秀賞の安田高士君の「楢山節考」は、食べることに精一杯の貧しかった昔の日本に残る「姥捨ての風習」について鋭い考察をしており、起承転結への気配りもしっかりできており、完成度が高い作品に仕上がっています。安田君は、昨年度のコンテストでも最優秀賞を獲得しており、2連勝となりました。
「老人と海」の岩上静菜君も最優秀賞に輝きました。ヘミングウエイの代表作である本書は広く世界で愛読されてきた名作ですが、カジキマグロと闘う孤独な老人の誇りに的を絞って描き出しており、質の高い感想文になっています。
蔵重将志君の「蟹工船」は、優秀賞に選ばれました。やや荒削りの文体ですが、奴隷船のような過酷な労働条件で働く蟹工船の人々と現在のワーキングプアと重ね合わせて、働く側の「知ることの大切さ」を訴えて説得力がありました。
佳作のうち、「代表的日本人」の相沢寛典君は、なぜ内村鑑三が西郷隆盛や上杉鷹山など5人を代表的日本人に選んだのかを考察し、名声のためではなく「ひたむきに生きた人間の生き方」を世界の人に伝えたかったのではないかと推論しており、バランスのとれた感想文として評価されました。
「差別と日本人」の金子悠君も佳作に選ばれました。日本人の心の中に潜む差別問題を野中広務氏と辛淑玉氏が対談形式で語り合う重たい内容をきちんと理解し、持論を述べている点は評価できますが、一部に内容が逆になっている部分がありました。しかしその減点分を相殺して、佳作に選ばれるだけの迫力がありました。
図書館長賞 審査結果
(入賞作品(pdfファイル)は入賞者氏名のリンクをクリックしてご覧下さい)
☆最優秀賞(副賞:3万円)
商経学部 経営学科 4年 安田 高士 さん 「楢山節考」
商経学部 経済学科 2年 岩上 静菜 さん 「老人と海」
☆優秀賞(副賞:2万円)
政策情報学部 政策情報学科 3年 蔵重 将志 さん 「蟹工船」
☆佳作(副賞:1万円)
政策情報学部 政策情報学科 2年 相澤 寛典 さん 「代表的日本人」
商経学部 経済学科 4年 金子 悠 さん 「差別と日本人」
審査員
三橋規宏図書館長、師尾晶子図書館運営委員会副委員長、齊藤壽彦商経学部長、
瀧上信光政策情報学部長、吉田優治サービス創造学部長、平井隆史図書課長
お問い合わせ
図書館コントロールデスク
E-Mail: lib@cuc.ac.jp