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貴重図書

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主な貴重図書の紹介

ホッブズ著『リヴァイアサン』
Hobbes, Thomas (1588-1679) : Leviathan, Or the Matter, Forme, and Power of a Common-Wealth, Ecclesiastical and Civill. London, 1651.
ホッブズは、ピューリタン革命時代のイギリスの政治学者、社会哲学者。
『リヴァイアサン』は政治思想史上最高の古典。彼はこの書物で、各人の不可侵の自然権である生きる権利は、自然状態では万人対万人の戦争となって自然権そのものを脅かすから、それを避けるために各人が契約を結んで万人に優越する主権を設け、この絶対主権によって生存権を保証すべきであると説いた。なおこの書物にはいくつかの偽版がある。
ホッブズ著『リヴァイアサン』
Hobbes, Thomas (1588-1679) : Leviathan, Or the Matter, Form, and Power of a Common-Wealth, Ecclesiastical and Civill. London, 1651.
『リヴァイアサン』の偽版の一つであり、真正版の表題の装飾に人間の頭が見えるので真正版をHead版と呼んでいるのに対して、この偽版の表題紙には、 25の飾りがついているので25-Ornaments版と呼んでいる。発行年は1651年となっているが、その実際の製作年代は恐らく1688年以降で発行地はイギリスでなくオランダと考えられている。このような偽版の作られた理由は、イギリスで真正版が発行されてからその再版が禁止されたので、それを逃れるためであろうという説が有力である。なお、この偽版にはもう一つ表題紙に熊の顔が見えるBear版というのもある。
デフォー著『イギリスの貿易事情』
Defoe, Daniel( 1660-1731) : A Plan of the English Commerce... London, 1728.
『ロビンソン・クルーソー』の作者として有名なデフォーは、商工業を自営する一方、ジャーナリスト、作家として活躍した初期資本主義の代表的イデオローグであった。この書物は、当時のイギリスの国民経済の実情を踏まえ、イギリスの生産力はすでにオランダ、フランスを超しているから外国貿易は保護主義から脱却すべきであると語っている。
スミス著『国富論』1巻・2巻
Smith, Adam (1723-1790) : An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations... London, 1776. 2 vols.
A.スミスは、スコットランドの哲学者、社会学者、経済学者。イギリス古典学派の創始者。彼はこの『国富論』で、ヨーロッパ近代市民社会の体系的分析に成功し、また自由放任主義を政策として主張した。この書物はいつの時代でも振り返るべき経済学最高の古典である。
リカード著『経済学および課税の原理』
Ricardo, David (1772-1823) : On the Principles of Political Economy、and Taxation.2nd ed. London, 1819
イギリス古典派経済学の完成者リカードは株式仲買人の子として生まれ、のち父の跡をついで証券取引業者として成功した。地金論争がきっかけで経済学者としてデビュー、1819年からは業務を退き、下院議員として政界でも活躍した。この『経済学および課税の原理』は彼の主著であり、古典派経済学のピークというべき古典である。初版は1817年。
マルサス著『政治経済学原理』
Malthus, Thomas Robert (1766-1834) : Principles of Political Economy... London, 1820.
スミスを継ぎ、リカードと並ぶイギリス古典派経済学を代表する経済学者マルサスは、大学を卒業後、しばらく副牧師の職にあったが、イギリス東インド会社が東インド大学を設立したときに教授に就任、在職中没した。『人口論』の著者として有名である。『政治経済学原理』はリカードの『経済学および課税の原理』の影に隠れていたが、近年ケインズなどによって再評価が行われはじめた。
シスモンディ著『政治経済学新原理』1巻・2巻
Sismondi, Jean Charles Leonard Simonde de (1773-1842) : Nouveaux Principes d'economie politique.. .Paris, 1819. 2 tomes.
フランス古典派経済学者最後の代表者で、ロマン派経済学の創始者シスモンディは、ジュネーヴに生まれ、フランス革命期はイタリアに亡命して農業をやりながら歴史学や古典派経済学を勉強した。のち再びジュネーヴへ帰ってフランスの支配に抗して自由主義を唱えた。この書物の過少消費説的恐慌論は、これに反対するセーとの間に世界最初の恐慌論争を呼び起こした。また本書の思想がロシアのナロードニキに影響し、レーニンがこれを痛烈に批判した。
メンガー著『国民経済学原理』
Menger, Carl (1840-1921) : Grundsatze der Volkswirtschaftslehre. Wien, 1 871.
近代経済学説史上オーストリア学派の創始者メンガーは、ウィーン大学、プラーグ大学を卒業、本書によってウィーン大学講師となり、のち正教授となった。当時のドイツの歴史派経済学の理論軽視に対してシュモラー等と行った方法論争はよく知られている。本書はジェヴォンズ、ワルラスの書物とともにいわゆる限界革命を巻き起こした。彼はこの書物の改訂版を20年かけて試みたがついに完成しなかった。現在の2版は彼の息子Karlが編集したもので、父 Carlが改訂版刊行のために初版本に行った書き込み本は、彼が一生かかって収集した書物(「メンガー文庫」)とともに一橋大学社会科学古典資料センターにある。なお、「バート・ホゼリッツ文庫」中の本書はモルゲンシュテルン教授の旧蔵本で、教授による書き込みやアンダーラインが見られる。
タリエンテ著『数学の光』
Tagliente:Libro de Abbaco.Milano, Valerio Meda, 1586
本書は商業数学に関する著書である。Taglienteはルネッサンス期末の能筆家、著述家、および商業実務の規則や簿記教師として著名であり、イタリア簿記史上L.Pacioli、B.Paxiにつぐ位置にあって、『算術講義』(Luminario di Arithmetica, 1525.)、『ヴェネツィアの慣習に基づいた複式簿記法』(Considerando io Joanni Antonio Tagliente, Quanto e...1525.)等を著した人である。
ジロドー著『欧州主要国における銀行解題』
Pierre Giraudeau : La Banque Rendue facile aux principales nations de L'Europe Lyon, Regnault, 1769.
18世紀半ばのフランス簿記書の著述者Giraudeauは、独自の会計思想で、L'art de tenir les livres en parties doubles, 1700.等を書いたが、そのうちでも最も代表的なのが本書である。彼はpersonalistische Kontentheorieの18世紀フランス学派の一人として、営業と営業主との分離、代表的手法の導入などの創案によって学説の発展に寄与した人である。
ラ・ポルテ著『商人の簿記学』
La Porte, Matthieu De : La science des negocians et teneurs delivres, ou instruction generale pour tout ce qui sepratique... Paris, 1753.
本書は教師、検査人、簿記方、算術家であったLa Porteが1658年にパリで出版した『商人と簿記方の手引』(Le guide des negocians et teneurs de livres...)を、大幅に敷えんし、書名、構成ともに新たに詳論したものである。彼は特殊仕訳帳の祖であり、また勘定の理論的分類を試みて17世紀末葉から18世紀中を通じ、フランス簿記・会計史上の先駆者として偉大な業績を挙げた人である。
リカールとデザギュリェ著『商学概論』
Samuel Ricard & Henri Desaguliers : Traite General du Commerce,plus ample et plus exact que ceux qui ont... Amsterdam, 1721.
本書は17世紀後半から18世紀中葉に至る欧州諸国、殊にオランダを中心とした商学を論述したものである。そこでは貨幣換算、価値尺度など度量衡、およびイタリア式複式簿記法について論述してある。とりわけS.Ricard父子は、原価または時価に基づく評価、および減価償却について、早くから論及した人として知られている。
オーズホッフ著『イタリア式商人簿記の理論的・実践的総覧』
W. Oudshoff (1778-1878) : Volledig Theoretisch en Praktisch Handboek, voor het Italiaansch-of Koopmans-Boekhouden... Rotterdam, 1833.
本書は穀物問屋の簿記係であったOudshoffが、『イタリア式簿記法手引』(Eenvoudigeen bevattelijke...1814.)をベースに著したものである。この著は1833年の初版以来6版を数え、オランダにおける簿記発達史に重要な役割を果たしてきた。この1833年版は、わが国最古の蘭文簿記書として本学、佐賀県立図書館に、そして1854年版が静岡葵文庫に所蔵するという貴重書である。
グッチェ著『農業簿記論』
Friedrich W. Gutsche : Die landwirthschaftliche Buchhaltung, eineokonomische Schrift fur alle Proprietairs und Beamten .... Prag, Auf Kosten des Verfassers, 1814.
本書は土地の収穫高を当時の最新の経済理論に基づいて推計し、農業収穫高の部門管理を有効にして、合理的な耕作を遂行させようという意図で著述したものである。18世紀末葉から19世紀初頭にかけて現出した農業会計書のうちでも、極めてユニークな理論展開を試みたものの一つである。
モンテーグ著『複式簿記のすすめ』
Stephen Monteage (1623?-1687) : Debtor & Creditor Made Easie...3rd ed., London, 1690. (reprinted in 1708)
著者は英国における職業会計士の先駆的な存在である。本書は(I) Debtor & Creditor Made Easie...1675.(初版)に(II) Advice to the Women & Maiden's...(1677〜79年頃)と(III) I nstructions forRent-Gatherers...1683.を合体したもので、会計実務家の立場からの簿記書としての特徴を有する英国簿記史上、貴重な書物である。(I)はイタリア式複式簿記の解説書である。waste-bookと元帳からなる簡単な帳簿組織が基礎になっているが、記帳設例は複雑で難解である。(II)は婦女子のための心得としての簿記を説いたもの、(III)は英国古来のcharge-discharge簿記を解説したものである。
ハットン著『商人百科』
Edwards Hatton(1664?-没年不詳) : The Merchant's Magazine.5th ed., London, 1707.
著者は数学者であり、簿記も数学の応用分野として彼の研究対象内にあった。本書は商業数学を中心に扱ったもので、その一部としてイタリア式複式簿記を解説している。1695年の初版である。waste-book、仕訳帳、元帳からなる帳簿組織をもとに記帳例を示している点は従来の簿記書と同じであるが、仕訳のもとになる取引分解法の詳細な記述に特徴がある。なお著者は数学に関する著書を多数有する。
クラーク著『土地所有者の手引』
George Clerke:The Landed-Man's Assistant.1st ed.,London, 1715.
本書は土地管理人のための簿記法を解説したものである。本書の記述によれば、その簿記法はイタリア式複式簿記に準ずるとされるが、帳簿は地代収納帳と現金出納帳のみで、現金出納帳についてのみ借方および貸方の記入欄が設けられ、収支が取引内容と共に記録される。この簿記法は純粋なイタリア式簿記法ではなく、いわば伝統的charge-discharge簿記法にイタリア式簿記法の一部を組み入れた、極めて特異な簿記法となっている。
なお本書は1715年の初版本である。またGeorge Clerkeには、他にThe Dealers in Stock's Assistant. London,1725.という著書がある。
ラリュー著『商人の百科全書』1巻2巻
Jean Larue:Bibliotheque des Jeunes Negociants. 2nd ed., Lyon, 1758. 2vols.
著者はリヨン市の貿易商人であるというが、商業数学についての素養の深さをうかがい知ることができる。本書は2巻からなる大著で、商業実務全般についての充実した内容の解説が行われ、当時の商業の様子を知るには絶好の書である。このうち第2巻はイタリア式複式簿記の解説に大半が費やされ、その帳簿組織と取引例は商業実践に根ざしたもので、当時の複式簿記の実務への浸透の程度を知ることができる。
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